ノミとダニの生態



ノミの生態

ノミの体長は約2-3mm。成虫のノミは血液を吸うことで成長します。1日に10個から50個ほどの卵を産むので、徹底的に駆除しなければノミの被害はおさまりません。

またノミはペットだけでなく人間にも寄生します。ノミに刺された場合、指された患部が赤くなり激しいかゆみがおこります。そこを噛んだり掻き毟ったりすることで細菌の2次感染も懸念されます。

ノミを発見するにはまず!お散歩の後にブラッシングをしてみてください。皮膚や毛の中に黒い小さな粒があったらそれはノミのフンかもしれません。すぐに対策をしてあげましょう。


もしブラッシングをしていてノミを見つけた時には決して指でつぶしてはいけません。ノミをつぶすとそこにノミの卵が落ちてしまい逆効果です。ノミを見つけたら櫛ですくい取り、液体洗剤などを入れた水の中にいれて始末しましょう。




ダニの生態

ダニはいつもノミとともにペットの害虫として一緒にされていますが、ノミが昆虫なのにたいしてダニはクモの仲間です。足がちゃんと4対あります。ノミが産卵のために吸血するのとは違い、ダニは卵以外の幼虫・成虫ともに血液を自分たちの食料とするのです。またダニのほうが飢えにも気候にも強く、長く生きます。ダニは自分の身体の100倍もの血液を吸うことがあります。たくさんのダニに寄生されると貧血に陥ったり皮膚の細菌感染も危惧されます。恐ろしいですね〜〜〜。

ダニの吸血

卵以外のダニはすぐ吸血します。ダニはギザギザした管のようなもので吸血するので、皮膚の中に深くくい込み、それに加えてセメント質の物質でガッチリ皮膚に固定して吸血するのです。ですから吸血中のダニを抜くことは難しく、ムリに抜こうとしたりダニを潰そうとすると、ペットの皮膚の中にダニの毒が残り炎症を起こしたりする場合があります。けしてムリはしないでください。吸血中には唾液分泌と吸血が交互に繰り返されています。唾液には抗血液凝固や抗炎症活性があるのでペットは吸血されているのに気づきません。蚊と一緒ですね。


ダニが吸血しやすい場所ですが、犬や猫はたくさんの毛で覆われているので、毛が少ない場所に寄生しやすいのです。例えば顔周り(アゴ周りも)・腹部(オシリ周り)・足(かわいい肉球の間もです)などお散歩から帰ったらよく見てあげましょう。


吸血中のダニを見つけたら

一つ目
ダニが吸血を終えるまで待つ。吸血を終えたところはきちんと消毒をしてあげてください。吸血中のダニはガッチリと皮膚に固定されてますので無理するよりは、これが一番の方法です。


二つ目
脱脂綿に消毒薬またはアルコール度数の高いお酒を含ませダニに塗ります。10分以上待ちましょう。そしてピンセットを使って、ダニの体ではなく皮膚に近い管の部分をつかみ、ゆっくりと引き抜きます。けして急がず、ダニを傷つけて体液が出ないように注意してください。その後消毒してください。伝染病を媒介する恐れもありますのでダニには素手で触らず、ゴム手袋をするなどしてください。

あ、ダニだ!とプチッと潰すと大変なことになりますので、ダニを見つけたら上のような方法で取り除いてあげてください。あんな小さいダニやノミですがペットにとっては大敵です。