12月5日の朝、新聞テレビ欄のNEWS ZEROという報道番組で「ペット1000頭の処分の現実」という題名を目にしました。
実際にテレビをご覧になったかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
これが目に止まったときに今までに何度も目にした惨劇が目に浮かんだので、
見るのをやめようかと思ったのですが、きちんと見て内容を把握しなければ何も伝えられません。
現実を伝えて少しでも不幸な動物たちを救ってあげたい。
動物管理センターは全国に77ヵ所あり、少しでも犠牲を減らしたいと取材に応じてくれたのは福岡県でした。
法律で3日間の抑留が義務付けられていますが、最終的には各自治体が抑留期間を決定します。
抑留期間が長ければ長いほど、里親が見つかる可能性はありますが自治体の費用がかさみます。
飼い主が持ちこんだ場合は、当日に殺処分と耳にした事もあります。
抑留期間を終えた動物達は最後の通路を歩かせられ、いえ機械で無理やり押され、
二酸化炭素による窒息死をさせられます。薬による眠りながら死んでいく安楽死ではありません。
苦しみながら、暴れながら死んでいくのです。
二酸化炭素による窒息死にかかる費用は1頭あたり約78円。
費用がかさむからという理由です。
1日約1000頭。
年間にすれば2500万頭もの何の罪もないペット達が殺処分されているのです。
抑留場にいる動物達はみな悲しげな顔をしています。
叶わない願いと知っていながらも助けが来るのを、暖かい手が差し伸べられるのを待っているのです。
番組内で「どうぶつたちへのレクイエム」という本が取り上げられました。ご覧になったことはありますか?
児玉小枝さんが収容所に行って写してきた、今はもうこの世にいない動物たちの写真集です。
彼らにはなんの罪もないのです。
書店でこの本を手に取ったとき、涙があふれてたまりませんでした。
皆何の濁りもない目をしているのです。
流行の種類を並べれば売れる。
売り手のこういう心情を助長するのは、買い手です。売れなければ繁殖はしないのです。
意識改革をしなければ処分される数は一向に減りません。
収容所にいるあの寂しげなうつろな目をした動物達を生み出しているのは私達人間です。
もし貴方がこれから動物を飼おうとするなら、どうか流行の犬や猫を買うのではなく、収容所に行ってあげてください。
1頭でも多くの命を救ってあげてください。
番組内で犬を飼っているキャスターが言いました。
「犬ってあなただけが頼りですって眼をするんですよね。」
もし万が一あなたが収容所へ連れて行こうと考えているなら、ペットの目を見て抱きしめてみてください。
あなただけが頼りなんです。
口はきけないけど命には変わりないのです。
家族の一人として迎えたのなら最後まで一緒にいてあげてください。
関連サイトです
どうぶつたちへのレクイエム
不幸な犬猫をなくすネットワーク